- ベース
- (アルコール、水)
東京にも、受け継がれてきた焼酎造りの文化があります。
それは、街より南に数百、数千キロメートルの太平洋上に点在する島々でのこと。
島に焼酎が伝来してからおよそ160年。
「島酒」として島民たちに日常酒として飲まれてきており、
現在なお10社の蔵元が健在。幾つかの島焼酎との出会いの中で、
それぞれの蔵元の個性を生かし、蒸留前のベースアルコールとして用います。
そして、蒸留仕込みと仕上げの割水として、奥多摩源流、青梅沢井の湧き水を用います。
東京とは思えないほど深山峡谷の豊かな自然から流れる水は、
江戸から続く日本酒蔵の仕込み水と同じもの。
ジンから自然の甘みを引き出す、やわらかい飲み口の軟水です。
東京で古くから受け継がれる酒造りから学び、
スピリッツの核になる部分としてローカルな素材を用いています。
- 香り
- (時季の植物)
ジンに香りは欠かせません。
個性ある島焼酎の味わいを生かし、
ジュニパーベリーの香りを引き出した虎ノ門蒸留所のレギュラージン「COMMON」。
それをベースとして、四季の中、暮らしの中で出合い、
最も香りが良い時に収穫した草木花果を蒸留した「季節のジン」は、
時季の植物のありのままを感じられるよう、シンプルに構成しています。
また、秋に香るキンモクセイ、初夏には新緑やクチナシなど、
時に自らで採取しに行き、その香りがなくなる前に蒸留します。
東京の街に住む人たちにとっても身近で感じる季節感を大事にし、
その香りをボトルに込めます。
- 飲み方
- (酒食堂虎ノ門蒸留所)
虎ノ門蒸留所のジンはやさしい飲み口です。
ジンというと強いお酒、というイメージがあるかもしれません。
実際に虎ノ門蒸留所も大体が45度以上のアルコール度数のスピリッツをつくっています。
しかしそれは、飲み方によって様々な表情を出すことも可能です。
飲み方によって気分や環境に合わせることができ、
色々な味わいを感じさせることができます。
蒸留所に併設する「酒食堂 虎ノ門蒸留所」では、
居酒屋メニューに合った食中酒として、または素材そのものの香りを感じるられるよう、
ジンハイ(ソーダ割)や、ジントニック、トニックウォーター控えめのジンソニックなどの
あらゆる飲み方を提供しています。ベースアルコールが本格焼酎ということもあって、
麹由来の甘みからまろやかな飲み口になっています。お湯割もオススメです。