ひとつひとつ手摘みしたいちご

春の季節を感じられるいちごのジンの蒸留は、一年を通して虎ノ門蒸留所にとって、大きなイベントです。 虎ノ門蒸留所では、毎年季節のジンのいちごを自らの手で収穫しにいきます。 例年との違いとして、収穫には多くの人が参加してくださったことで昨年の倍の量を収穫できたことを中心に、今回のジャーナルでは5/26 (金)よりECにて販売中のとちおとめをふんだんに使った季節のジン「いちごのジン」についてのお話です。

   

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いちごの収穫 -栃木県真岡市へ- 

いちごの収穫風景

虎ノ門から栃木県真岡市まで車で約2時間半。真岡市内に入ると、空が広く農家さんたちのハウスが所々に見え始めました。毎年いちごの収穫にお伺いしている猪野さんちのいちご農園さんへ。

普段は出荷されない大きさや形が不揃いなものたちも小さなものもジンの蒸留に使用することができます。大きなものから小さなものまで、いちご一粒一粒に個性があります。いちごを人に例えて摘みながら楽しそうに摘むメンバーも。

和気藹々と楽しくいちご狩りをしようと意気込んでいましたが、いざはじめてみるとゾーンに入ってもくもくと取り続けてしまうのはなぜでしょうか笑、そのおかげでハウス二棟分のいちごを13名で収穫をして、少なかった昨年の倍近くのおよそ120kgのいちごを収穫することができました。

そして収穫が終わり直ぐに猪野さんちのいちご農園を出発し、虎ノ門の蒸留所に戻ります。帰りの車の中もいちごの甘い香りでいっぱいに。蒸留所のある虎ノ門横丁を歩かれているお客さんも「いちごの匂いがする!」覗かれる方もちらほら。

そんな甘い香りも、常圧蒸留器で香り出すことは少し手間ひまをかける必要があります。そのため摘んだいちごがフレッシュなその日のうちに、蒸留所に戻ってきてヘタをとり、潰し、なるべく時間をおかずに蒸留しました。

今回いちごの収穫をするにあたって、多くの手をお借りできたのは良かったこと、メンバーやその他チームの方にも参加していただきました。採取をする中で、いろいろな話をしながら作業をしたり、季節を感じながら、久しく嗅いでいなかった土の香りや、幼少期のいちご狩りの思い出を香りとともに思い出したりもしました。

 

TOKYO LOCAL SPIRITS -自分の暮らしを知るということ-

自分たちでいちごを収穫すること

自分たちで実際にファームに足を運び、自分たちの手でいちごを収穫したことを振り返りながら、自分の暮らしについて考えました。

普段自分が食べているものがどのように出来上がっているのかをあまり知らないまま口にしていることってとても多いと思います。いちごの収穫のように、自分の手で採集をし、自分たちの手を使ってつくること、自分の食べるものや飲むものを知るということは、私たちの暮らしに直結しているとも言えます。どんな人がつくっていて、どんなつくりかたをしているのか食のプロセスを知ることで、素材そのものをより美味しいと感じることができると思うのです。

自分の暮らしを振り返ってみると、自分がよく行くお店や飲食店は、自分の生活にマッチしていたり、お店の人をよく知っていたり、「自分たちの暮らしの近くにある、知っている、わかる」が飲食店やお店を選ぶひとつの基準になっているような気がします。

コンセプトである“TOKYO LOCAL SPIRITS”にも含まれている、「LOCAL」と言う単語には、都会や東京という単語とは正反対の位置にあるようにも思えますが、「自分の暮らしの近くにある」という意味にも捉えられると思っています。「TOKYO LOCAL SPIRITS=新しい日常酒」には、新しい生活に根付くカルチャーになればという思いとともに、ジンを通してローカルな新しい暮らしを提案できればと思います。

今後は、ぜひ虎ノ門蒸留所のジンをお楽しみいただいている皆様にも参加していただけるような取り組みをやっていきたいと思っています。来年の春、いちご狩りにぜひ一緒にいってみませんか?

  

おすすめの飲み方

おすすめの飲み方

季節終盤の熟した香り高いいちごを使用した、春を感じられるいちごのジン。ソーダ割で爽やかに素材の香りをお楽しみいただくこともできますが、トニックウォーターで少し酸味と甘みを足してみると、いちご感をより感じることができます。これから暑くなる季節にもぜひお試しください。

   

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